適したワークと
ねじサイズから探す
ネジ締め工程では、規定トルクに達していても締結不良が発生する場合があります。その原因の一つが、着座不良です。本記事では、着座判定の必要性や主な判定方法、自動化設備による対策について解説します。
ネジ締め工程では、設定したトルク値に到達していても必ずしも正常に締結されているとは限りません。部品のかみ合わせ不良や異物の挟み込み、ネジ浮きなどが発生すると、トルク値だけでは不良を検知できないケースがあります。
そのため、ネジが所定位置まで締結され、部品同士が正しく密着していることを確認することが重要になります。品質保証の要求が厳しい製造現場では、トルク管理と着座判定を組み合わせて管理することが一般的です。
トルク値のみで管理している場合、ネジ浮きや斜め締め、ワークの位置ズレなどの不良を見逃す可能性があります。例えば、部品が正しく密着していない状態でも、摩擦抵抗によって規定トルクに達したように見える場合があります。このような状態では締結品質を保証できず、後工程や市場での不具合につながる恐れがあります。
着座判定は、こうした「トルク値だけでは判断できない不良」を検出するための重要な仕組みです。
着座判定にはさまざまなアプローチがあります。製品形状や求められる品質レベルに応じて、以下のような手法から適切なものを選択することが重要です。
自動ネジ締め機では、締付トルクだけでなく位置情報や締付データを組み合わせた高度な品質管理が可能です。高精度なサーボ制御やエンコーダー、位置検出機能を活用することで、締付位置や移動量を監視しながら着座状態を判定できます。これにより、ネジ浮きや締結不良の早期検出が可能となり、品質の安定化や品質の安定化や締付履歴の管理強化につながります。
着座判定は、スマートフォンや車載電装品、医療機器、半導体製造装置など、高い品質管理が求められる製品で特に重要です。微小ネジや樹脂部品を使用する工程では、わずかなネジ浮きや締結不良が製品性能に大きく影響する場合があります。
自動ネジ締め機による着座判定を導入することで、人の目視検査だけでは発見しにくい不良の低減が期待できます。
着座判定は、トルク管理だけでは発見できない締結不良を検出するための品質保証手法です。ネジ浮きや斜め締め、ワークの噛み込みなどの不良低減に有効であり、高品質な製品づくりに欠かせない管理項目となっています。自動ネジ締め機を活用し、トルク値と位置情報・締付データを組み合わせた管理を行うことで、より高精度で信頼性の高い品質保証を実現できます。
ネジ締め機を選ぶときには、“どのサイズのねじを締めるか”が重要な判断基準です。
そこで、当メディアではねじ締結を行いたい対象製品(※以下、「ワーク」と表記)とねじサイズの2軸から、ワークに応じて適切なねじ締めができる3機種を厳選しました。ネジ締め機の特徴を比較し、自社の製造現場に合った1台を見つけてください。
スマートフォンや
車載電装品などに使われる
小ねじを締めたい

精密機器や狭小部品のねじ締めを想定した軽量・小型の構造により、細かい部品の組み立てや狭小空間での作業にも対応。
ねじ1本ごとにスリーブやビット(※2)を設計し、トルク値を精密にコントロール。微細な部品でも不良や製品破損を低減。
家電製品や
PCパーツなどに使われる
定番サイズのねじを締めたい

定番サイズのねじ締めに最適化されたビットやトルク制御で、ノートPCや樹脂製筐体でも破損リスクを抑えられる。
最大6,000rpmの高速ビットと自動ねじ供給システムにより、家電・PCパーツの量産ラインでの作業スピードが向上。
建機や
車体などに使われる
大型・高トルクねじを締めたい

最大100N・mの高トルクのため、自動車のサブフレームや建機の構造材など汎用モデルでは難しい大型ねじの締結が可能。
高負荷領域でもトルク制御・ねじ締めデータの記録精度を維持でき、構造部品に求められる品質基準もクリアできる。
※1 ねじサイズについて「M0.4」と表記していますが、正式なJIS規格(JIS B0201)では「S0.4×0.1」が正確な呼び方です。本メディアでは一般的な呼称に基づき説明しています。
※2 ビットとは、ねじを締めるための先端工具のこと。スリーブは、ねじをエア吸着でピックアップするときに必要な部品のこと。
※このメディアでは、公式HPに記載されている数値や製品特性をもとに「想定ねじサイズ」と「対応トルク参考値」を定義・整理しています。実際の対応範囲の詳細については、各社のスペック表をご確認ください。