適したワークと
ねじサイズから探す
富士電機製作所は、1960年の創業以来、機械制御に関するハードウェアおよびソフトウェアの技術を提供してきた企業です。提供している自動ネジ締め機は完全オーダーメイドでの製作を基本としており、顧客の個別の要求仕様に応じた設計・製造が行われます。
同社のネジ締め機の特徴やスペックなど、製品選びに役立つ情報をまとめました。

| 対応ねじサイズ | 要問合せ |
|---|---|
| トルク範囲(最小~最大) | 0.5~1500N・m |
| 適用ビット | 要問合せ |
| 回転スピード(rpm) | 要問合せ |
| 締付方式(制御方式) | 締付システムサーボナットランナ ESTIC社製 Z50 |
| 外部制御I/Oポート | 要問合せ |
| 電源電圧 | AC100V~400V |
| 着座検知 | 要問合せ |
| 対応コントローラ | PLC三菱電機、OMRONなど指定可能 |
| トレーサビリティ対応 | 要問合せ |
| 本体サイズ | 要問合せ |
| 本体重量 | 要問合せ |
装置型式「YAS-2020」は、富士電機製作所が提供する自動ネジ締め機の一例です。この装置は、IAI社製の電動アクチュエータ3軸構成による直交ロボットを基本としていますが、顧客の要望に応じて各社の多関節ロボットなどにも対応可能です。
締付システムにはESTIC社製のサーボナットランナ Z50が採用されており、0.5N・mから1500N・mまでの広い締付トルク範囲に対応します。タクトタイムは1回の締め付けあたり3秒からとなっており、一例として20本の締め付け作業を約1分前後で完了させる能力を持ちます。
使用するPLCやタッチパネルは、三菱電機やOMRONなど、顧客が指定するメーカーの製品を選択できる柔軟性も備えています。電源はAC100Vから400Vまで対応し、顧客の工場の安全基準仕様に合わせた設計が可能です。
オーダーメイドの自動ネジ締め機を製造し、精度や品質に配慮しつつ、様々な生産ラインや用途に対応できる汎用性も考慮されています。ネジの取り出しから締め付け作業までの一連のプロセスを自動化することが可能で、生産効率の向上に貢献します。
このように、ネジ締め機は、メーカーごとに得意分野や特徴が異なります。そのため、各社の強みを理解したうえで、自社の製品やねじの条件に合った機種を選ぶことが大切です。
そこで当メディアでは、製品の種別とねじサイズの両軸から選べるおすすめのネジ締め機3選を紹介。各社が得意とする分野に応じて、自社に適した1台を見つけてください。
電機機器メーカーや車部品メーカーへの導入事例がありますが、詳細の記載はありませんでした。
富士電機製作所は、工場の自動化システムに関連する幅広い技術サポートを提供しています。ロボットシステムインテグレータとして、組み立て・搬送・検査といった顧客の作業用途に応じ、多関節型やスカラ型、直交型などのロボットタイプを提案します。ロボットのティーチングやPLC制御設計、ハンドやチャックなどの周辺機器設計、制御盤製作まで、導入をトータルでサポートすることが可能です。
また、FA制御の分野では複数のメーカーのPLCに対応し、長年の技術蓄積を活かして新規設備だけでなく既存設備の改造やPLC・タッチパネル・サーボモータなどの更新にも柔軟に対応しています。制御盤製作においても、顧客との打ち合わせに基づき、仕様に沿った設計から部材選定、組み上げ、配線、検査までを一貫して行っています。
生産現場の効率化と品質の維持・管理に貢献する多様なシステムを提供しています。トレーサビリティシステムの構築にも対応しており、PLCから生産情報や計測結果、OK/NG判定などをPCで取得し、データ分析やデータベースへの記録を行います。製品の個体番号やロット単位で作業履歴や試験結果を紐づけて管理することが可能です。
このほか、手作業者の補助と実績記録を行う「作業ナビ」、設備の稼働状況をリアルタイムで表示しボトルネック工程を検知する「見える化システム」、ポカヨケや画像判定によるヒューマンエラー防止・検査省人化を図る「品質管理システム」なども手がけています。
生産ラインに組み込めるネジ締め機にも、ハンディタイプ、電動ドライバータイプ、アームのついたネジ締めロボットなどさまざまな種類があります。導入を検討する際のポイントは、各社が得意とする領域が自社のニーズに合っているかどうかを見極めることです。
以下のページでは、主要なネジ締め機メーカーを一覧で紹介しています。ねじサイズ、対象ワーク、トルク値などを比較し、自社製品の品質向上につながるネジ締め機メーカーを見つけてください。
| 会社名 | 株式会社富士電機製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 静岡県富士市厚原1183-4 |
| 電話番号 | 0545-71-3464 |
| 公式URL | https://www.fujidenki.co.jp/ |
ネジ締め機を選ぶときには、“どのサイズのねじを締めるか”が重要な判断基準です。
そこで、当メディアではねじ締結を行いたい対象製品(※以下、「ワーク」と表記)とねじサイズの2軸から、ワークに応じて適切なねじ締めができる3機種を厳選しました。ネジ締め機の特徴を比較し、自社の製造現場に合った1台を見つけてください。
スマートフォンや
車載電装品などに使われる
小ねじを締めたい

精密機器や狭小部品のねじ締めを想定した軽量・小型の構造により、細かい部品の組み立てや狭小空間での作業にも対応。
ねじ1本ごとにスリーブやビット(※2)を設計し、トルク値を精密にコントロール。微細な部品でも不良や製品破損を低減。
家電製品や
PCパーツなどに使われる
定番サイズのねじを締めたい

定番サイズのねじ締めに最適化されたビットやトルク制御で、ノートPCや樹脂製筐体でも破損リスクを抑えられる。
最大6,000rpmの高速ビットと自動ねじ供給システムにより、家電・PCパーツの量産ラインでの作業スピードが向上。
建機や
車体などに使われる
大型・高トルクねじを締めたい

最大100N・mの高トルクのため、自動車のサブフレームや建機の構造材など汎用モデルでは難しい大型ねじの締結が可能。
高負荷領域でもトルク制御・ねじ締めデータの記録精度を維持でき、構造部品に求められる品質基準もクリアできる。
※1 ねじサイズについて「M0.4」と表記していますが、正式なJIS規格(JIS B0201)では「S0.4×0.1」が正確な呼び方です。本メディアでは一般的な呼称に基づき説明しています。
※2 ビットとは、ねじを締めるための先端工具のこと。スリーブは、ねじをエア吸着でピックアップするときに必要な部品のこと。
※このメディアでは、公式HPに記載されている数値や製品特性をもとに「想定ねじサイズ」と「対応トルク参考値」を定義・整理しています。実際の対応範囲の詳細については、各社のスペック表をご確認ください。