アトラスコプコ

アトラスコプコは、スウェーデンに本社を置く産業機械メーカーです。1873年に設立され、世界180ヶ国以上(2025年11月時点)で事業を展開しています。主な事業分野として、コンプレッサテクニーク、バキュームテクニーク、インダストリアルテクニーク、パワーテクニークの4つがあり、幅広い産業分野に向けて製品やソリューションを提供しています。

ネジ締め機は、インダストリアルテクニーク事業本部の「産業用ツールとソリューション」分野に含まれており、組立ツールやボルト締結ソリューションなどが取り扱われています。

目次

アトラスコプコのネジ締め機ラインナップ

ピストル型ケーブルナットランナ Tensor ST Revo HAシリーズ

アトラスコプコピストル型ケーブルナットランナキャプチャ
画像引用元:アトラスコプコ公式HP(https://www.atlascopco.com/ja-jp/itba/products/bolt-tightening-solutions/continuous-rotation/etp-st101-3400-25-f-ha-sku8433233403)

ピストル型ケーブルナットランナ Tensor ST Revo HA(ETP ST101-3400-25-F-HA)の
性能・スペック

対応ねじサイズ 要問合せ
トルク範囲(最小~最大) 1020 Nm~3400 Nm
適用ビット Square, Male
回転スピード(rpm) 最大速度範囲23 r/min
締付方式(制御方式) Transducer
外部制御I/Oポート 要問合せ
電源電圧 200 V
着座検知 要問合せ
対応コントローラ 要問合せ
トレーサビリティ対応 要問合せ
本体サイズ 長さ:414mm
本体重量 9.1kg

ETP ST101-3400-25-F-HAシリーズの特徴

高トルクを要する締付作業向けに設計された工具です。一般的な工具と比較して速い締付け速度を持つことを特徴としており、ボルト締付け工程における作業時間の短縮に貢献します。搭載されたトルクおよび角度センサと、Power Focusコントローラの連携により、締付作業が正確に行われるよう管理されます。作業データは保存され、トレーサビリティの確保に役立てられる点が特徴です。

空気圧スクリュードライバー(PRO)シリーズ

アトラスコプコ空気圧スクリュードライバーキャプチャ
画像引用元:アトラスコプコ公式HP(https://www.atlascopco.com/ja-jp/itba/products/assembly-solutions/pneumatic-assembly-tools/s2306-ce-sku8431025706)

空気圧スクリュードライバー(PRO)/S2306-CEの
性能・スペック

対応ねじサイズ 要問合せ
トルク範囲(最小~最大) 1Nm ~ 6Nm(ソフトジョイントでのトルク範囲)
適用ビット 1/4"(Output size)
回転スピード(rpm) 1700 r/min (無負荷回転数)
締付方式(制御方式) Slip-clutch
外部制御I/Oポート 要問合せ
電源電圧 要問合せ
着座検知 要問合せ
対応コントローラ 要問合せ
トレーサビリティ対応 要問合せ
本体サイズ 長さ:190mm
本体重量 0.9kg

空気圧スクリュードライバー(PRO)シリーズの特徴

半工業用アプリケーション向けの工具です。このシリーズにはピストル型とストレート型のモデルがあり、ダイレクトドライブ、シャットオフ機構、スリップクラッチ機構などを搭載した構成が用意されています。人間工学性を考慮した設計で、ジョイントの硬さに関わらずトルク精度が求められる作業に適応します。

機能面では、シャットオフクラッチやソフトスタートトリガ、360度調整可能なエア排気口などを備えたモデルがあり、作業者の快適性やスムーズな締め付け品質に配慮されています。

アトラスコプコの
ネジ締め機の
特徴まとめ

「油圧式トルクレンチ」「油圧ボルトテンショナー」「連続回転式」のツールを提供しています。特徴的なのは、これらの工具が「ボルティングソフトウェア」と連携し、精密な制御やデータ追跡を可能にしている点です。Industry 4.0に対応したスマート組立工具「Smart Integrated Assembly」の一環として、製造プロセスの効率化やエラープルーフ化に貢献しています。

このように、ネジ締め機は、メーカーごとに得意分野や特徴が異なります。そのため、各社の強みを理解したうえで、自社の製品やねじの条件に合った機種を選ぶことが大切です。

そこで当メディアでは、製品の種別とねじサイズの両軸から選べるおすすめのネジ締め機3選を紹介。各社が得意とする分野に応じて、自社に適した1台を見つけてください。

【製品×ねじサイズ】
ネジ締め機おすすめ
3選をチェック!

アトラスコプコの
ネジ締め機導入事例

電機機器メーカーや車部品メーカーへの導入事例がありますが、詳細の記載はありませんでした。

アトラスコプコの特徴

多様な産業機械を手掛けるグローバル企業

複数の事業分野で産業機械を提供しています。主力の一つであるコンプレッサ(空気圧縮機)分野に加え、半導体製造などに用いられる真空機器、自動車産業や一般産業向けの組み立てツール(産業機器)、建設現場や鉱山で使用される機器(建設機械)などを手掛けています。

これらの分野において、高付加価値な製品を提供し、世界中の製造業やインフラ関連の顧客をサポートしています。グローバルに展開するサービス体制も、同社の事業を支える要素の一つです。

スマートファクトリー化の推進

同社は「Industry 4.0(インダストリー4.0)」に対応する「スマートファクトリー」の実現を支援しています。「Smart Integrated Assembly」というコンセプトを掲げ、スマート技術を活用した組立工具やシステムを提供。コントローラーや自動締結システム、データ駆動型サービスなどが含まれ、リアルタイムのデータ通信や精密な制御、生産ラインの統合が可能です。製造プロセスのエラープルーフ化やデータ追跡性の向上に貢献します。

ネジ締め機は、各社の
得意分野から選びましょう

生産ラインに組み込めるネジ締め機にも、ハンディタイプ、電動ドライバータイプ、アームのついたネジ締めロボットなどさまざまな種類があります。導入を検討する際のポイントは、各社が得意とする領域が自社のニーズに合っているかどうかを見極めることです。

以下のページでは、主要なネジ締め機メーカーを一覧で紹介しています。ねじサイズ、対象ワーク、トルク値などを比較し、自社製品の品質向上につながるネジ締め機メーカーを見つけてください。

その他のネジ締め機
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アトラスコプコの企業情報

                                           
会社名アトラスコプコ株式会社
所在地東京都港区芝公園1-1-1 住友不動産御成門タワー8階
電話番号0120-996-046
公式URLhttps://www.atlascopco.com/ja-jp
ワークとねじサイズから見つかる!
おすすめのネジ締め機3選

ネジ締め機を選ぶときには、“どのサイズのねじを締めるか”が重要な判断基準です。
そこで、当メディアではねじ締結を行いたい対象製品(※以下、「ワーク」と表記)とねじサイズの2軸から、ワークに応じて適切なねじ締めができる3機種を厳選しました。ネジ締め機の特徴を比較し、自社の製造現場に合った1台を見つけてください。

スマートフォンや
車載電装品などに使われる
小ねじを締めたい

想定ねじサイズ:M0.4~M3(※1)
ABLシリーズ
日本テクナート
ABLシリーズ
画像引用元:日本テクナート公式HP(https://www.technart.com/)
対応トルク参考値
0.002~13.2N・m
こんな製品におすすめ
スマートフォン/車載電装品/医療機器/半導体部品
ココがポイント!

精密機器や狭小部品のねじ締めを想定した軽量・小型の構造により、細かい部品の組み立てや狭小空間での作業にも対応。

ねじ1本ごとにスリーブやビット(※2)を設計し、トルク値を精密にコントロール。微細な部品でも不良や製品破損を低減。

家電製品や
PCパーツなどに使われる
定番サイズのねじを締めたい

想定ねじサイズ:M4~M5
HMシリーズ
デンソーウェーブ
HMシリーズ
画像引用元:デンソーウェーブ公式HP(https://www.denso-wave.com/ja/robot/product/screwtightening/STR.html)
対応トルク参考値
1.0~4.0N・m
こんな製品におすすめ
家電/PCパーツ/自動車組み立て部品/事務機器
ココがポイント!

定番サイズのねじ締めに最適化されたビットやトルク制御で、ノートPCや樹脂製筐体でも破損リスクを抑えられる。

最大6,000rpmの高速ビットと自動ねじ供給システムにより、家電・PCパーツの量産ラインでの作業スピードが向上。

建機や
車体などに使われる
大型・高トルクねじを締めたい

想定ねじサイズ:M6~M12
THL900-EN01
エスティック
THL900-EN01
画像引用元:エスティック公式HP(https://www.estic.co.jp/products/)
対応トルク参考値
1.0~100.0N・m
こんな製品におすすめ
工作機械/産業機械/自動車のエンジン部品/航空機の機体構造部材
ココがポイント!

最大100N・mの高トルクのため、自動車のサブフレームや建機の構造材など汎用モデルでは難しい大型ねじの締結が可能。

高負荷領域でもトルク制御・ねじ締めデータの記録精度を維持でき、構造部品に求められる品質基準もクリアできる。

※1 ねじサイズについて「M0.4」と表記していますが、正式なJIS規格(JIS B0201)では「S0.4×0.1」が正確な呼び方です。本メディアでは一般的な呼称に基づき説明しています。
※2 ビットとは、ねじを締めるための先端工具のこと。スリーブは、ねじをエア吸着でピックアップするときに必要な部品のこと。
※このメディアでは、公式HPに記載されている数値や製品特性をもとに「想定ねじサイズ」と「対応トルク参考値」を定義・整理しています。実際の対応範囲の詳細については、各社のスペック表をご確認ください。

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ネジ締め機3選