適したワークと
ねじサイズから探す
日本テクナートは、腕時計業界向けのネジ締め機開発で培った技術で、繊細なネジ締結を実現する製品を世に送り出し続けています。ここでは、同社のネジ締め機の特徴やスペックなど、製品選びに役立つ情報をまとめました。

| 対応ねじサイズ | M0.4~M6 |
|---|---|
| トルク範囲(最小~最大) | 0.002~13.2N・m(0.02~135kgf・cm) |
| 適用ビット | 六角ビット、専用スリーブ設計可(ビット同芯・ガイド・静電気対応あり) |
| 回転スピード(rpm) | 機種によって変わります |
| 締付方式(制御方式) | 電流制御式 |
| 外部制御I/Oポート | NPN/PNP両対応 |
| 電源電圧 | AC100~120VまたはAC220~240V 50/60Hz |
| 着座検知 | 要問合せ |
| 対応コントローラ | TN501シリーズ |
| トレーサビリティ対応 | ○ |
| 本体サイズ | 要問合せ |
| 本体重量 | 要問合せ |
高分解能エンコーダーとブラシレスACサーボモーターを搭載し、高精度なトルク出力と長寿命を実現した自動機用のネジ締め機です。僅か0.002N・mのトルク出力が可能なため、微小ネジにも対応できます。
専用コントローラでトルク値を設定するだけで、ネジやワークの条件に応じて自動補正が行われるため、操作性の高さも大きな特徴となっています。

| 対応ねじサイズ | 要問合せ |
|---|---|
| トルク範囲(最小~最大) | 0.40~2.45N・m(4.00~25.0kgf・cm) |
| 適用ビット | 二面幅6.35ミリ六角シャンク |
| 回転スピード(rpm) | Max 680または1,080 ※機種によって異なります。 |
| 締付方式(制御方式) | 要問合せ |
| 外部制御I/Oポート | NPN/PNP両対応 |
| 電源電圧 | AC100~240V 50/60Hz |
| 着座検知 | 要問合せ |
| 対応コントローラ | TN601シリーズ |
| トレーサビリティ対応 | ○ |
| 本体サイズ | 要問合せ |
| 本体重量 | 860g(870g)~870g(875g) ※括弧内はプッシュスタート式の重量 |
手持ち型のネジ締め機です。高分解能エンコーダーとブラシレスDCサーボモーターにより、安定したトルク精度を実現しています。着座時の衝撃を軽減するショックレス機能も搭載し、ワークに与えるストレスも抑制できます。
また、専用コントローラに搭載されたモニタリング機能でデータの確認・保存ができるため、トレーサビリティにも対応可能です。

| 対応ねじサイズ | 要問合せ |
|---|---|
| トルク範囲(最小~最大) | 5~833mN・m(0.05~8.50kgf・cm) |
| 適用ビット | Ø4 Dカットシャンクビット |
| 回転スピード(rpm) | 要問合せ |
| 締付方式(制御方式) | 要問合せ |
| 外部制御I/Oポート | 24ピンフォトカプラ、RS-232C |
| 電源電圧 | AC100~240V 50/60Hz |
| 着座検知 | 要問合せ |
| 対応コントローラ | FEDシリーズ、PEDシリーズ |
| トレーサビリティ対応 | ○ |
| 本体サイズ | 要問合せ |
| 本体重量 | 要問合せ |
コアレスDCモーターが搭載された手持ち型のネジ締め機です。ダブルペアリング機構の採用でビットの振れを抑制し、ネジ締めの安定性を向上させています。
さらに、電子素子の破壊を抑制する静電気対策やクリーンルーム(クラス100未満)での使用にも対応可能です。ビットの着脱も容易に行えるビットチャックも搭載されています。
日本テクナートのネジ締め機は、広範囲なトルク領域をカバーしている点が特徴です。0.002N・mのトルク出力にも対応でき、マイクロネジと呼ばれる極小サイズのネジ締めも行えます。繊細な締結から力強い締結まで、柔軟に対応できるのが魅力と言えるでしょう。
このように、ネジ締め機は、メーカーごとに得意分野や特徴が異なります。そのため、各社の強みを理解したうえで、自社の製品やねじの条件に合った機種を選ぶことが大切です。
そこで当メディアでは、製品の種別とねじサイズの両軸から選べるおすすめのネジ締め機3選を紹介。各社が得意とする分野に応じて、自社に適した1台を見つけてください。
カメラの製造現場では、0.6mmという極小ネジの締結において、他社製電動ドライバーのトルク下限値が合わず、締結不良が発生してしまいました。部品の破損も生じており、極小ネジに対応できる電動ドライバーを必要としていました。
日本テクナートのネジ締め機の導入により、部品の破損やネジ締め不良が解消できました。作業の属人化によるばらつきもなくなり、一貫した品質管理体制も同時に実現しました。工程全体の信頼性向上に寄与しています。
参照元:日本テクナート公式HP(https://www.technart.com/solution/case7.html)
日本テクナートは、極小ねじの締結を得意とする企業です。精密さが求められる腕時計業界やHDD業界にトルクドライバーを供給し、長年技術を研鑽してきたことから、繊細なトルク制御技術を強みにしています。そのため、カシオやシチズンといった精密機器メーカーが顧客に多いのも特徴です。
電子部品や精密機器など、緻密な作業を要する製品は、トルク値の緻密なコントロールが必要不可欠。ねじの締結のためにトルクをかけすぎると製品自体の破損につながるからです。トルクを調整しながら、着座後に力をかけずにネジを回し、しっかりと締結。まるで人の手で締めるようなコントロール力で、製品を壊さずに的確なねじ締めが可能です。
開発から手掛け、組み立て、販売まで自社一貫の生産体制も、日本テクナートの特徴のひとつです。顧客からねじを預かり、ねじのサイズや頭部に合わせてビットやスリーブなどの先端工具をカスタマイズ。トルク値の設定もボタンひとつでできるため、小さなねじでも繊細な製品でも安定的なねじ締めと品質向上につながるのです。
また、トルクドライバー自体が小型・スリムなため、製品が自体が小さい場合や設置場所が狭い環境でも生産ラインに組み込むことができます。3軸や6軸など多軸同期締めなど、特殊なニーズにも応じることができるため、ネジ締め機自体のサイズで導入を断られてしまった工場にも導入可能です。
生産ラインに組み込めるネジ締め機にも、ハンディタイプ、電動ドライバータイプ、アームのついたネジ締めロボットなどさまざまな種類があります。導入を検討する際のポイントは、各社が得意とする領域が自社のニーズに合っているかどうかを見極めることです。
以下のページでは、主要なネジ締め機メーカーを一覧で紹介しています。ねじサイズ、対象ワーク、トルク値などを比較し、自社製品の品質向上につながるネジ締め機メーカーを見つけてください。
| 会社名 | 株式会社日本テクナート |
|---|---|
| 所在地 | 東京都中野区弥生町3-35-13 335中野新橋ビル2F |
| 電話番号 | 03-6276-6617 |
| 公式URL | https://www.technart.com/ |
ネジ締め機を選ぶときには、“どのサイズのねじを締めるか”が重要な判断基準です。
そこで、当メディアではねじ締結を行いたい対象製品(※以下、「ワーク」と表記)とねじサイズの2軸から、ワークに応じて適切なねじ締めができる3機種を厳選しました。ネジ締め機の特徴を比較し、自社の製造現場に合った1台を見つけてください。
スマートフォンや
車載電装品などに使われる
小ねじを締めたい

精密機器や狭小部品のねじ締めを想定した軽量・小型の構造により、細かい部品の組み立てや狭小空間での作業にも対応。
ねじ1本ごとにスリーブやビット(※2)を設計し、トルク値を精密にコントロール。微細な部品でも不良や製品破損を低減。
家電製品や
PCパーツなどに使われる
定番サイズのねじを締めたい

定番サイズのねじ締めに最適化されたビットやトルク制御で、ノートPCや樹脂製筐体でも破損リスクを抑えられる。
最大6,000rpmの高速ビットと自動ねじ供給システムにより、家電・PCパーツの量産ラインでの作業スピードが向上。
建機や
車体などに使われる
大型・高トルクねじを締めたい

最大100N・mの高トルクのため、自動車のサブフレームや建機の構造材など汎用モデルでは難しい大型ねじの締結が可能。
高負荷領域でもトルク制御・ねじ締めデータの記録精度を維持でき、構造部品に求められる品質基準もクリアできる。
※1 ねじサイズについて「M0.4」と表記していますが、正式なJIS規格(JIS B0201)では「S0.4×0.1」が正確な呼び方です。本メディアでは一般的な呼称に基づき説明しています。
※2 ビットとは、ねじを締めるための先端工具のこと。スリーブは、ねじをエア吸着でピックアップするときに必要な部品のこと。
※このメディアでは、公式HPに記載されている数値や製品特性をもとに「想定ねじサイズ」と「対応トルク参考値」を定義・整理しています。実際の対応範囲の詳細については、各社のスペック表をご確認ください。