適したワークと
ねじサイズから探す
工場の深刻な人手不足、コスト削減、属人化解消…。
製品づくりに欠かせないネジ締め工程を自動化することで、現場の負担は大きく減らせます。
このメディアでは、中堅・中小企業向けに、締結が必要な製品とねじサイズの両方から選べるネジ締め機を紹介します。
ネジ締め機を選ぶときには、“どのサイズのねじを締めるか”が重要な判断基準です。
そこで、当メディアではねじ締結を行いたい対象製品(※以下、「ワーク」と表記)とねじサイズの2軸から、ワークに応じて適切なねじ締めができる3機種を厳選しました。ネジ締め機の特徴を比較し、自社の製造現場に合った1台を見つけてください。
スマートフォンや
車載電装品などに使われる
小ねじを締めたい
精密機器や狭小部品のねじ締めを想定した軽量・小型の構造により、細かい部品の組み立てや狭小空間での作業にも対応。
ねじ1本ごとにスリーブやビット(※1)を設計し、トルク値を精密にコントロール。微細な部品でも不良や製品破損を低減。
家電製品や
PCパーツなどに使われる
定番サイズのねじを締めたい
定番サイズのねじ締めに最適化されたビットやトルク制御で、ノートPCや樹脂製筐体でも破損リスクを抑えられる。
最大6,000rpmの高速ビットと自動ねじ供給システムにより、家電・PCパーツの量産ラインでの作業スピードが向上。
建機や
車体などに使われる
大型・高トルクねじを締めたい
最大100N・mの高トルクのため、自動車のサブフレームや建機の構造材など汎用モデルでは難しい大型ねじの締結が可能。
高負荷領域でもトルク制御・ねじ締めデータの記録精度を維持でき、構造部品に求められる品質基準もクリアできる。
※1 ビットとは、ねじを締めるための先端工具のこと。スリーブは、ビットを固定するための部品のこと。
※本メディアでは、公式HPに記載されている数値や製品特性をもとに「想定ねじサイズ」と「対応トルク参考値」を定義・整理しています。実際の対応範囲の詳細については、各社のスペック表をご確認ください。
画像引用元:日本テクナート公式HP(https://www.technart.com/)
ゴマより小さいM0.4ねじに対応
適正トルクで精密部品を守る
日本テクナートの電動ドライバー「ABLシリーズ」は、M0.4(ねじ径0.4㎜)という微小ねじの締結に対応しています。ネジ締め機本体もコンパクトなため、精密機器や微細な部品などワーク自体が小さくても、隣接したドライバー同士が干渉することがありません。
さらに、これまでに時計やHDDといった精密かつ小型製品へのねじ締めを行ってきた技術力により、微小ねじや小型のワークに対しても人がねじ締めを行う動作や力加減を機械で再現。ゆるみにくいねじ締めを実現できるのが強みです。
ねじに応じてカスタマイズ。
ねじ浮きやトルク不良を低減
量産タイプのネジ締め機の場合、ねじやワークに合わせて作られていないため、必要以上にトルクがかかることがあります。
日本テクナートのネジ締め機は、ねじのサイズや形状、駆動部(ねじ穴)に合わせてビットやスリーブをオーダーメイド。微小ねじやワークに対して適正のトルクをかけられるため、ねじ締めにトルクがかかりすぎて精密・小型部品の破損やねじの破損を大幅に低減できます。
製品シリーズ名 | ABLシリーズ(10 ⁄ 40 ⁄ 50 ⁄ 100 ⁄ 150PD) |
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対応ねじサイズ | M0.4~M6 |
トルク範囲(最小~最大) | 0.002~13.2N・m(0.02~135kgf・cm) |
適用ビット | 六角ビット、専用スリーブ設計可(ビット同芯・ガイド・静電気対応あり) |
回転スピード(rpm) | 機種によって変わります |
締付方式 | 電流制御式 |
外部制御I/Oポート | NPN ⁄ PNP両対応 |
電源電圧 | AC100~120VまたはAC220~240V 50/60Hz |
対応コントローラ | TN501シリーズ |
※対応ねじサイズやトルク範囲は機種によって変わることがございます。詳細は公式HPよりお問い合わせください。
他社製のネジ締め機では、0.6㎜の極小ねじに対してトルク下限が合わないことから、部品破損が発生。
そこで、極小ねじ(マイクロねじ)のネジ締めに強みをもつ日本テクナートのトルクドライバーを導入したところ、製品破損や不良品がなくなりました。さらに、工程の標準化により品質のばらつきも解消され、作業者の熟練度に依存することなく、安定した品質と工程全体の信頼性の向上につながっています。
参照元:日本テクナート公式HP(https://www.technart.com/solution/case7.html)
自動車部品の組み立て工場では、ラインスペースが限られており、装置の小型化が求められていました。ネジ締め機においても同様の状況でしたが、他社製で組み込めるものがなく、設置が進まずにいました。
これに対して、日本テクナートは設置スペースに合わせて専用ドライバーを設計・製作し、小型化と組み込みに成功しています。ネジ締め機自体を小型化することで、低コスト・電力削減を実現することができました。
参照元:日本テクナート公式HP(https://www.technart.com/solution/case4.html)
日本テクナートは、1975年創業の機械機器メーカーです。1985年に精緻なねじ締めが要求される腕時計業界へトルクドライバーを出荷以来、時計やHDDの組立分野で高いシェアを誇ります。同社が保有する高い開発技術力を活かし、カスタマイズや受託開発にも対応。ねじ締めの不良や適正なトルク値での締結など、顧客が抱えている課題やニーズに徹底的に寄り添い、柔軟に対応するサポート体制が魅力です。
会社名 | 株式会社日本テクナート |
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所在地 | 東京都中野区弥生町3-35-13 335中野新橋ビル2F |
電話番号 | 03-6276-6617 |
公式URL | https://www.technart.com/ |
画像引用元:デンソーウェーブ公式HP(https://www.denso-wave.com/ja/robot/product/screwtightening/STR.html)
100通りの締め条件で多品種に
対応。
切り替えもスムーズ
デンソーウェーブの「HMシリーズ」は、多品種・多工程に対応する現場に合ったネジ締め機です。最大100種類の締め条件をあらかじめ登録でき、製品ごとの切り替えも専用画面からワンタッチ。ねじの種類や素材の硬さに応じて適切なトルクや速度で作業できるため、樹脂筐体やノートPCのような薄型構造など設計精度が求められる製品でも、過剰なトルクによる歪みや損傷を防ぎながら締結できます。
スピーディーなねじ締めで
大量生産にも対応
締結スピードの速さも、HMシリーズの大きな特長のひとつです。最高6,000rpmのビット回転数と自動ねじ供給システムにより、作業効率の大幅な向上が期待できます。
また、締付を「噛み合わせ」「ねじ込み」「締め上げ」「最終締め上げ」の4段階に分けて行うことで、高品質な締め付けを実現。品質を損なうことなく、作業スピードを高めることができます。
製品シリーズ名 | ねじ締めロボット |
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対応ねじサイズ | M3、M4、M5 |
トルク範囲(最小~最大) | M3:~1Nm、M4:~2Nm、M5:~4Nm |
適用ビット | 公式HPに記載なし |
回転スピード(rpm) | Max 6,000 rpm |
締付方式 | 公式HPに記載なし |
外部制御I/Oポート | 公式HPに記載なし |
電源電圧 | 3相:AC200V -15% ~ AC240V +10%、単相:AC230V -10% ~ AC240V +10% |
対応コントローラ | 公式HPに記載なし |
※対応ねじサイズやトルク範囲は機種によって変わることがございます。詳細は公式HPよりお問い合わせください。
デンソーウェーブの公式HPでは、ネジ締め機に関する事例の詳細は確認できませんでした。ただし、会員登録をすることで閲覧できるので、気になる方はぜひ公式HPより会員登録して事例をチェックしてください。
デンソーウェーブは、愛知県に本社を構える機械メーカー。自動車部品を製造するデンソーの子会社でもあり、30年以上にわたりネジ締め機器でデンソーの生産現場を支えています。この他にも、自動認識製品や産業ロボットなど多彩な機械製品を開発・製造。工場や店舗、オフィス等へ生産性向上に貢献する製品を供給しています。
会社名 | 株式会社デンソーウェーブ |
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所在地 | 愛知県知多郡阿久比町大字草木字芳池1 |
電話番号 | 0569-49-5000 |
公式URL | https://www.denso-wave.com/ja/ |
画像引用元:エスティック公式HP(https://www.estic.co.jp/products/#robot)
高トルクの出力により
大型部品のねじ締めにも対応
エスティックのTHL900-EN01は、SCARAロボットにハンドナットランナを組み合わせたネジ締め機です。最大100N・mの高トルクを出力できるため、自動車や建材などに使用する大型ねじにも対応が可能。
また、ダイレクトティーチング機能により、締結ポイントに合わせてロボットを動かしボタンを押すだけで簡単に設定を行えるので、作業員の負担を減らすことができます。
多彩なメモリ機能で
トレーサビリティ管理にも寄与
THL900-EN01にはメモリ機能も搭載されており、締付結果履歴やトルクカーブ履歴、システム異常履歴などさまざまなデータを記録できます。締付結果履歴に関しては約10万件もの履歴を保存することも可能(※)です。
さらに、リアルタイムで締結不良を検知するエラー検知機能も搭載。トレーサビリティ対応などが求められる業界や高負荷なねじ締めが必要なワークにも品質維持が期待できます。
参照元:エスティック公式HP(https://www.estic.co.jp/products/hand-nutrunner/controller.html#a1)
製品シリーズ名 | ERSシリーズ |
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対応ねじサイズ | M3~M12 |
トルク範囲(最小~最大) | 1.0~100.0N・m |
適用ビット | 公式HPに記載なし |
回転スピード(rpm) | Max 6,000 rpm |
締付方式 | 公式HPに記載なし |
外部制御I/Oポート | 公式HPに記載なし |
電源電圧 | 単相AC200V±10%(50/60Hz) |
対応コントローラ | Handy2000Touch |
※対応ねじサイズやトルク範囲は機種によって変わることがございます。詳細は公式HPよりお問い合わせください。
エンドユーザーの要望により、品質の安定性と締付データ取得の必要性が出てきたことから、ネジ締め機を導入することに。
手作業からの移行であったため、システムがシンプルなエスティックの装置が選ばれました。運用開始まで時間がない状況でありながら、構成のシンプルさを活かして短納期を実現。結果として、クライアントから高い評価を得ています。
参照元:エスティック公式HP(https://www.estic.co.jp/case-study/1052/)
エスティックは、1993年の創業の締結機器の専門メーカーです。自動車メーカーや工作機メーカーなどの顧客を多く持ち、国内外で幅広く事業を展開しています。販売から技術的な対応まで一貫した営業体制を取っており、サポートにも力を入れているのが特長。サポート専従チームを配置して、導入後も顧客に安心を提供しています。
会社名 | 株式会社エスティック(ESTIC CORPORATION) |
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所在地 | 大阪府守口市東郷通1-2-16 |
電話番号 | 06−6993−8855 |
公式URL | https://www.estic.co.jp/ |
製造業における多くの製品・部品にはねじが使用されており、組立工程におけるねじ締め作業は、品質・信頼性を左右する重要なプロセスです。
ここでは、ネジ締め機を製造・販売しているメーカーを一覧形式で紹介しています。自社の製品(ワーク)の材質やねじのサイズ、必要なトルク範囲、締付方式などに応じて、検討する際の参考にしてください。
ABLシリーズは、M0.4の極小ねじにも対応し、トルクを適切に制御できるネジ締め機です。ねじに合わせて先端工具をカスタマイズでき、ねじ浮きや締め不良を抑えながら精密部品を締結します。
対応ねじサイズ |
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M0.4~M6 |
トルク範囲 |
0.002~13.2N・m |
締付方式 |
電流制御式 |
適用ビット |
六角ビット、専用スリーブ設計可 |
ねじ締め支援ソフトMuDRIVEを搭載しており、ねじ締めプログラムを自動生成することが可能です。プログラミングの工数が低減されることにより、簡単に設定できるのが特長となっています。
対応ねじサイズ |
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公式HPに記載なし |
トルク範囲 |
公式HPに記載なし |
締付方式 |
公式HPに記載なし |
適用ビット |
公式HPに記載なし |
日東精工の数あるネジ締め機の中でも代表的なFM503Hは、ハンディタイプのネジ締め機です。エアフィード方式の採用により、先端チャックにねじが瞬時に自動供給されるため、連続作業に適しています。
対応ねじサイズ |
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M2~M5 |
トルク範囲 |
公式HPに記載なし |
締付方式 |
公式HPに記載なし |
適用ビット |
公式HPに記載なし |
ティーチング機能を搭載しており、実際にねじ締めを行ったあとボタンを押すだけで簡単に設定がおこなえます。ねじ締め不良を検出する機能など、初心者でも扱いやすい仕様が魅力です。
対応ねじサイズ |
---|
公式HPに記載なし |
トルク範囲 |
0.1-0.55N・m(BLG-4000ZERO1の仕様) |
締付方式 |
公式HPに記載なし |
適用ビット |
ハイオスシャンク、六角シャンク |
PRO-FUSEは、微小ねじの締結に対応したネジ締め機です。小型化・軽量化により各種ロボットに搭載ができ、本体をロボット装着したまま、ワンプッシュでビット交換が可能となっています。
対応ねじサイズ |
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M0.6~M4.0 |
トルク範囲 |
10.0~700.0(mNm) |
締付方式 |
公式HPに記載なし |
適用ビット |
十字ビット、六角ビット、トルクスビット、Yリセスビット、ポジドライブビット |
JR3000シリーズは、卓上ロボット型のネジ締め機です。高い剛性で、長時間使用にも耐えられる仕様となっているのが特徴。ねじ締め専用ソフトの搭載で、簡単に操作が行えるのも魅力です。
対応ねじサイズ |
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M1.0~M6.0 |
トルク範囲 |
0.03~4.5(N・m) |
締付方式 |
公式HPに記載なし |
適用ビット |
公式HPに記載なし |
100種類ものねじ締めパターンの条件設定が行えるため、ワークの特性に合わせたねじ締めが可能に。さらに、最高6,000rpmの回転スピードに対応できるため、ねじ締め作業のスピード向上が期待できます。
対応ねじサイズ |
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M3、M4、M5 |
トルク範囲 |
M3:~1Nm、M4:~2Nm、M5:~4Nm |
締付方式 |
公式HPに記載なし |
適用ビット |
公式HPに記載なし |
広範囲なトルク出力に対応しており、最大トルク100.0 Nmの高回転にも対応できるネジ締め機です。これにより、高負荷なねじ締結を要求される現場のライン自動化にも寄与します。
対応ねじサイズ |
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M3~M12 |
トルク範囲 |
1.0~100.0 Nm |
締付方式 |
公式HPに記載なし |
適用ビット |
公式HPに記載なし |
中村製作所(KANON)のE-SHAFTは、ハンディタイプの電動ネジ締め機です。電磁波や電気ノイズによる他機器の影響に配慮された設計が特徴。サイズ展開が豊富で、目的や用途に合わせて製品が選べます。
対応ねじサイズ |
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小ねじ・1.0~2.3mm タッピンねじ・1.0~2.0mm |
トルク範囲 |
2~35cN・m(2KD-100の仕様) |
締付方式 |
公式HPに記載なし |
適用ビット |
公式HPに記載なし |
カウンターが内蔵されたドライバーで、ねじ締め本数を確認しながら作業することが可能です。ねじ締め合否判定機能や2度締めカウント防止機能など、安定した品質と効率化を実現する機能が充実しています。
対応ねじサイズ |
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公式HPに記載なし |
トルク範囲 |
0.02~0.98 Nm(HFB-BE200シリーズ) |
締付方式 |
公式HPに記載なし |
適用ビット |
公式HPに記載なし |
ネジ締め機は、ねじの締め付け作業を自動化・効率化するための機器です。手作業に比べて作業スピードが向上し、締め付けの品質や安定性を確保できます。組み立て現場や製造ラインで広く利用されており、作業者の負担軽減や生産性向上にも寄与します。種類もさまざまで、用途や求められる精度に応じて選定が可能です。ねじ締めの自動化を検討する際には、基本的な仕組みや特徴を理解しておくことが重要です。
ネジ締め機は、自動車や電子機器、半導体、家電製品など幅広い分野で活用されています。主に大量生産のラインで安定した締め付けを実現し、ねじ締め不良の削減や作業時間の短縮に役立っています。
さらに、手作業が困難な細かい部品や高精度が求められる箇所にも対応することが可能です。ハンディタイプや据え置きタイプ、電動式などさまざまなタイプがあるので、現場のニーズに合った製品選びが重要です。
ネジ締め機は、モーターの回転力を利用してねじを締め付けます。多くはトルク制御機能を備え、適切な力で締め付けることでねじの破損や締めすぎを防止します。
また、空転式やクラッチ式などの仕組みによって締め付け終了を自動で判断するタイプもあります。原理を理解することで、作業の安定性や安全性を高めるだけでなく、トラブルの予防やメンテナンスにも役立つでしょう。
ネジ締め機を検討するにあたっては、自社と似た課題や導入背景をもつ他社事例を参考にするのがおすすめです。導入前後の比較や運用の工夫にも注目し、どのような課題がどう解決されたのか、チェックしましょう。
自動車業界では、組み立てる部品数が多く、高い精度の作業も求められることや、トレーサビリティへの対応のためにラインの自動化を実現するネジ締め機の導入が進んでいます。現場の改善や作業効率の向上につながった具体的な事例をわかりやすく紹介します。
クリーンな作業環境と高い精度が求められる半導体業界は、微小ねじに対応できるネジ締め機の導入が適しています。昨今では、半導体もより微細構造化が進んでいることから、緻密な作業に対応できるネジ締め機の導入が進んでいます。
ネジ締め機の導入によって、現場の作業環境や生産ラインがどのように変化したのかに注目。導入の効果がわかる事例を解説。ネジ締め機で生産ラインを自動化する方法やポイントについても紹介します。
ネジ締め機は、現場の省人化にも寄与する装置です。そのため、人手不足や作業の平準化を目的にネジ締め機を導入する企業が増えています。実際に省人化が実現した事例を通じて、導入効果の一例を確認してみましょう。
ねじ締めを自動化する方法やメリット、ネジ締め機の選び方など、ねじ締め自動化の基礎知識をまとめました。ねじ締めの自動化を検討している方にとって、役立つ内容となっていますので、ぜひチェックしてみてください。
ネジ締め機を検討するにあたり、やはり気になるのは、導入で得られるメリットではないでしょうか。自動化するメリットは、作業スピードの向上だけではありません。本記事では、ネジ締め機を自動化するメリットについて詳しく解説します。
自動ネジ締め機を選ぶにあたっては、導入によって解決したい課題を事前に洗い出し、整理しておくことが重要です。このページでは、課題に応じて適した自動ネジ締め機の選び方と検討ポイントを紹介します。
ネジ締め機には、ハンディタイプや電動ドライバータイプなど、いくつかの種類があります。自社に適したネジ締め機を導入するためにも、それぞれの種類や特徴について事前に押さえておくことが必要です。
ハンディタイプは、作業員が手に持って操作しますが、自動でねじの供給からねじ締めまで行えるタイプのネジ締め機です。このページでは、ハンディタイプのネジ締め機の特徴や用途に加え、主な製品についてもあわせてご紹介します。
電動ドライバータイプは、電流制御式やトルクセンサー内蔵型などの制御方式があり、一定のトルクで安定したねじ締め作業が行えるネジ締め機です。このページでは、電動ドライバータイプのネジ締め機の特徴や用途を解説。さらに、主な製品についても一覧でまとめて解説します。
ナットランナーは、高トルク領域でのネジ締めに対応できる装置で、主に自動車や大型機械の組み立て工程で使用されています。ナットランナーとネジ締め機の違いについて、本記事では分かりやすく解説します。
人に代わってねじ締め作業を行うネジ締めロボット。多関節ロボットアームにネジ締め機が搭載されており、全自動化を目指したい企業に適しています。ここでは、ネジ締めロボットの解説とともにネジ締めロボットに該当する製品についても紹介しています。
ねじ締めの自動化は、現場で起こりがちなねじ締め不良やトラブルの解消にも寄与します。まずは、ねじ締めの不良には具体的にどのようなものがあるのか、その種類や対策について整理しておきましょう。
大量ロット生産では、ねじ締め作業の効率と品質が重要だと言っても過言ではありません。本記事では、大量ロットにおけるねじ締め作業の課題や、自動化によって期待される効果、さらに大量ロット向けの製品についても解説します。
ねじ浮きとは、ねじの頭がワークに着座していない状態を指します。ねじ浮きが起きると締結不良となり、製品本体の品質低下を招きかねません。ねじ浮きが起きてしまう原因を知り、事前に適切な対策を講じておきましょう。
ねじ締め中にドライバーが滑る「カムアウト」は、作業ロスの原因になります。また、滑った際にワーク面に接触することで、傷をつけてしまう恐れも。カムアウトが発生しやすい条件とその対策について、押さえておきましょう。
ねじ締め時に芯がずれる「芯ブレ」は、作業の精度やねじの締結力に大きく影響し、最終製品の品質にも関わる重要な課題です。このページでは、芯ブレが起こる要因と、発生を防ぐためのポイントを紹介します。
トルク管理に課題を持つ現場担当者の方に向けて、トルク管理の種類からトルク管理すべき理由、さらにトルク管理が不十分なことで起こりうる問題まで徹底解説。この課題の解決に有効なネジ締め機についても紹介します。
ねじ締め不良と一口でいっても、その原因はさまざまです。そのため、原因に応じて的確な対策を講じる必要があります。適切に対策を行うことで、作業の安定化と製品品質の向上を図ることができるでしょう。