適したワークと
ねじサイズから探す
大江電機は、電設資材や制御機器の販売から、顧客の課題に応じた自動化装置の設計・製作まで幅広く手掛ける企業です。エンジニアリング事業においては、生産ラインの効率化や品質向上に貢献する装置を提供しています。この記事では、同社が手掛けるネジ締め機や、企業としての特徴について紹介します。
大江電機のネジ締め機の製品画像やスペックについては記載がありませんでした。
大江電機が提供するネジ締め機は、顧客の生産現場の課題に合わせて設計・製作される点が特徴です。例えば、自動車業界向けには、ねじの締め忘れを防ぐ「ポカヨケ機能」や、電動ドライバーによる「トルク管理機能」を備えた装置の導入事例があります。
既製品の導入ではなく、同社のエンジニアリング力を活かし、現状のラインやワークに合わせた仕様で製作。FAシステム構築や制御プログラム開発の技術を用い、ねじ締めの自動化や信頼性向上をサポートしています。
このように、ネジ締め機は、メーカーごとに得意分野や特徴が異なります。そのため、各社の強みを理解したうえで、自社の製品やねじの条件に合った機種を選ぶことが大切です。
そこで当メディアでは、製品の種別とねじサイズの両軸から選べるおすすめのネジ締め機3選を紹介。各社が得意とする分野に応じて、自社に適した1台を見つけてください。
自動車部品の組立工程において、人による手作業でネジの締め忘れやネジの間違いといったヒューマンエラーが起こり、規定値以下のトルクが発生していました。
作業者の経験やスキルによって締め付けの強さに差が出るため、品質を一定に保つことが難しく、不良品が次工程へ流出してしまうケースもあり、作業ミスを防止する仕組みが求められていました。
大江電機のポカヨケ機能付きネジ締め機を導入。このシステムは、ネジ締め完了の信号をPLCで管理し、締め忘れがあった場合には作業者へ知らせ、不良品の流出を防ぎます。
トルク管理機能付きの電動ドライバーを使用することで、作業者のスキルに左右されず、誰でも均一な力で締め付けられるようになり、品質が安定しました。さらに、使用すべきネジをランプで点灯させて示す機能により、ネジの取り違え防止や作業性の向上にもつながっています。
結果として、作業ミスが減り、新人作業者などへの教育時間も短縮できました。
大江電機は、複数の事業を展開している点が特徴です。工場やビル向けの「電設資材事業」、生産ラインの自動化を支援する「制御機器事業」や「エンジニアリング事業」に加え、「リテール・ソリューション事業」ではPOSシステムも提供しています。
また、韓国キューライト社の警告灯などを扱う「Qlight事業」や「海外事業」も手掛けています。これらの幅広い事業領域を活かし、特定メーカーに依存せず、制御機器と電設資材を組み合わせたトータルな提案を行っています。
同社の強みの一つに、エンジニアリング子会社であるテクノエナジー株式会社と連携した高い技術力が挙げられます。顧客の要望に基づき、FAシステムの構築、制御プログラム開発、各種制御盤の設計・製作、さらには既存設備のリプレイスまで、一貫して対応することが可能です。
自動車、半導体、食品、物流など多様な業界に対し、独自装置の開発・設計から製作、施工までを行い、事業の効率化を支援しています。
生産ラインに組み込めるネジ締め機にも、ハンディタイプ、電動ドライバータイプ、アームのついたネジ締めロボットなどさまざまな種類があります。導入を検討する際のポイントは、各社が得意とする領域が自社のニーズに合っているかどうかを見極めることです。
以下のページでは、主要なネジ締め機メーカーを一覧で紹介しています。ねじサイズ、対象ワーク、トルク値などを比較し、自社製品の品質向上につながるネジ締め機メーカーを見つけてください。
| 会社名 | 大江電機株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県横浜市南区前里町1-9(本社) |
| 電話番号 | 045-241-3711 |
| 公式URL | https://ohe.jp/ |
ネジ締め機を選ぶときには、“どのサイズのねじを締めるか”が重要な判断基準です。
そこで、当メディアではねじ締結を行いたい対象製品(※以下、「ワーク」と表記)とねじサイズの2軸から、ワークに応じて適切なねじ締めができる3機種を厳選しました。ネジ締め機の特徴を比較し、自社の製造現場に合った1台を見つけてください。
スマートフォンや
車載電装品などに使われる
小ねじを締めたい

精密機器や狭小部品のねじ締めを想定した軽量・小型の構造により、細かい部品の組み立てや狭小空間での作業にも対応。
ねじ1本ごとにスリーブやビット(※2)を設計し、トルク値を精密にコントロール。微細な部品でも不良や製品破損を低減。
家電製品や
PCパーツなどに使われる
定番サイズのねじを締めたい

定番サイズのねじ締めに最適化されたビットやトルク制御で、ノートPCや樹脂製筐体でも破損リスクを抑えられる。
最大6,000rpmの高速ビットと自動ねじ供給システムにより、家電・PCパーツの量産ラインでの作業スピードが向上。
建機や
車体などに使われる
大型・高トルクねじを締めたい

最大100N・mの高トルクのため、自動車のサブフレームや建機の構造材など汎用モデルでは難しい大型ねじの締結が可能。
高負荷領域でもトルク制御・ねじ締めデータの記録精度を維持でき、構造部品に求められる品質基準もクリアできる。
※1 ねじサイズについて「M0.4」と表記していますが、正式なJIS規格(JIS B0201)では「S0.4×0.1」が正確な呼び方です。本メディアでは一般的な呼称に基づき説明しています。
※2 ビットとは、ねじを締めるための先端工具のこと。スリーブは、ねじをエア吸着でピックアップするときに必要な部品のこと。
※このメディアでは、公式HPに記載されている数値や製品特性をもとに「想定ねじサイズ」と「対応トルク参考値」を定義・整理しています。実際の対応範囲の詳細については、各社のスペック表をご確認ください。