適したワークと
ねじサイズから探す
デンソーウェーブは、高速かつ高精度なネジ締め機で、製造現場のサイクルタイム短縮に寄与している企業です。ここでは、同社のネジ締め機の特徴やスペックなど、製品選びに役立つ情報をまとめています。

| 対応ねじサイズ | M3、M4、M5 |
|---|---|
| トルク範囲(最小~最大) | M3:40mm、100W、ブレーキ無 ~1N・m
M4:60mm、200W、ブレーキ無 ~2N・m M5:60mm、400W、ブレーキ無 ~4N・m |
| 適用ビット | 小ねじ、タッピンねじ |
| 回転スピード(rpm) | ~6,000rpm |
| 締付方式(制御方式) | 要問合せ |
| 外部制御I/Oポート | 要問合せ |
| 電源電圧 | 3相:AC200V -15%~AC240V +10%
単相:AC230V -10%~AC240V +10% |
| 着座検知 | 要問合せ |
| 対応コントローラ | RC8/RC8A |
| トレーサビリティ対応 | ○ |
| 本体サイズ | アーム長:600/700mm、Z軸:200/300mm |
| 本体重量 | 約60kg(ねじ締めユニット含む) |
デンソーウェーブの水平多軸型ロボット「HMシリーズ」に、ねじ締めユニットを組み込んだ製品です。最高6,000rpmのビット回転数と、誤差1%以下のトルク検出性能を有しており、高速かつ高精度なねじ締めを可能にします。
さらに、ワークの硬軟やねじの種類(100種類以上)に応じた締め付け条件が設定でき、視認性の高い専用GUIによって設定や操作も簡単。制御ログアナライザをオプション追加することで、トルク量やねじ締め結果のログを取ることもできます。
デンソーウェーブのネジ締め機の大きな特徴は、ねじ締めスピードの速さとトルク制御の高さにあります。これらの性能により、生産スピードの向上を見込めるのが魅力と言えるでしょう。ねじの種類やワークの状態に合わせて、締結条件を柔軟に設定できるため、製造現場の効率化と品質の安定化の両立も図れます。
このように、ネジ締め機は、メーカーごとに得意分野や特徴が異なります。そのため、各社の強みを理解したうえで、自社の製品やねじの条件に合った機種を選ぶことが大切です。
そこで当メディアでは、製品の種別とねじサイズの両軸から選べるおすすめのネジ締め機3選を紹介。各社が得意とする分野に応じて、自社に適した1台を見つけてください。
導入事例は見つかりませんでした。
デンソーウェーブでは、現場の声を積極的に製品開発に取り入れており、ネジ締め機にも「より短期間で稼働させたい」といったニーズが反映されています。ねじ締めに必要な各種制御機器が一式パッケージ化されており、立ち上げ工数の短縮を図ることが可能です。
さらに、高速かつ高精度なねじ締め性能を有していることから、厳格なサイクルタイムと品質基準が求められる自動車部品の組立工程において、特に活用が進んでいます。
導入前から導入後まで、運用を軌道に乗せるまでの幅広い支援内容もデンソーウェーブの大きな特徴の一つです。装置の配置やタクトタイムを検証するサービス、アプリケーションテスト、操作トレーニングなど、導入前からさまざまな支援を受けることができます。
トラブル対応を行うコールセンターやリモートサポート、点検サービスなども用意。修理時の代品貸し出しも行っているため、製造ラインの稼働停止を避けられます。
デンソーウェーブは、AUTO-ID製品、ロボット製品、制御機器製品を事業の3本柱とし、国内外で広く営業活動を行っている企業です。自動車部品メーカー「デンソー」傘下の企業でもあり、自動車部品の製造現場を支援するロボット装置に強みをもっています。
本社がある愛知県のほかに、東京や大阪、宮城、広島、福岡などにも営業拠点を構えて、全国に広くデンソーウェーブのロボット製品を展開しています。
生産ラインに組み込めるネジ締め機にも、ハンディタイプ、電動ドライバータイプ、アームのついたネジ締めロボットなどさまざまな種類があります。導入を検討する際のポイントは、各社が得意とする領域が自社のニーズに合っているかどうかを見極めることです。
以下のページでは、主要なネジ締め機メーカーを一覧で紹介しています。ねじサイズ、対象ワーク、トルク値などを比較し、自社製品の品質向上につながるネジ締め機メーカーを見つけてください。
| 会社名 | 株式会社デンソーウェーブ |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県知多郡阿久比町大字草木字芳池1 |
| 電話番号 | 0569-49-5000 |
| 公式URL | https://www.denso-wave.com/ja/ |
ネジ締め機を選ぶときには、“どのサイズのねじを締めるか”が重要な判断基準です。
そこで、当メディアではねじ締結を行いたい対象製品(※以下、「ワーク」と表記)とねじサイズの2軸から、ワークに応じて適切なねじ締めができる3機種を厳選しました。ネジ締め機の特徴を比較し、自社の製造現場に合った1台を見つけてください。
スマートフォンや
車載電装品などに使われる
小ねじを締めたい

精密機器や狭小部品のねじ締めを想定した軽量・小型の構造により、細かい部品の組み立てや狭小空間での作業にも対応。
ねじ1本ごとにスリーブやビット(※2)を設計し、トルク値を精密にコントロール。微細な部品でも不良や製品破損を低減。
家電製品や
PCパーツなどに使われる
定番サイズのねじを締めたい

定番サイズのねじ締めに最適化されたビットやトルク制御で、ノートPCや樹脂製筐体でも破損リスクを抑えられる。
最大6,000rpmの高速ビットと自動ねじ供給システムにより、家電・PCパーツの量産ラインでの作業スピードが向上。
建機や
車体などに使われる
大型・高トルクねじを締めたい

最大100N・mの高トルクのため、自動車のサブフレームや建機の構造材など汎用モデルでは難しい大型ねじの締結が可能。
高負荷領域でもトルク制御・ねじ締めデータの記録精度を維持でき、構造部品に求められる品質基準もクリアできる。
※1 ねじサイズについて「M0.4」と表記していますが、正式なJIS規格(JIS B0201)では「S0.4×0.1」が正確な呼び方です。本メディアでは一般的な呼称に基づき説明しています。
※2 ビットとは、ねじを締めるための先端工具のこと。スリーブは、ねじをエア吸着でピックアップするときに必要な部品のこと。
※このメディアでは、公式HPに記載されている数値や製品特性をもとに「想定ねじサイズ」と「対応トルク参考値」を定義・整理しています。実際の対応範囲の詳細については、各社のスペック表をご確認ください。